コネクタメーカー イリソ電子工業

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化学物質への取り組みchemicals strategy

化学物質への取り組み

製品含有化学物質管理

イリソ電子工業では、EU RoHS指令, EU REACH規則などの各国の環境法規制遵守は勿論のこと、お客様の要求事項にも対応できるように取組んでいます。製品含有化学物質の管理は、サプライチェーンでの管理を基本としており、自社はもとよりお取引先様へもサプライチェーンの一端を担っていただくように、「グリーン調達基準書」を定め、原材料や部品購入から、自社製品製造、出荷に至るまでの環境に配慮した製品作りに努めています。
また、禁止物質の流入・流出防止のため、各種化学物質分析装置を導入し、定期的な検査を実施しています。

 

サプライチェーン管理体制

サプライチェーン全体を通じて製品含有化学物質管理の適切な管理を実践し、信頼性の高い製品含有化学物質情報の伝達に努めています。

 

 

化学物質低減の取り組み

EU RoHS指令、 EU REACH規則などの各国の環境法規制へ対応し、化学物質の使用の低減に取り組んでいます。

・オゾン層破壊物質(ODC)全廃
1990年から削減活動を開始し、1993年に100%削減を完了しています。全廃後は、製造工程内及び使用材料にオゾン層破壊物質(ODC)を使用していません。

 

・EU RoHS対応
EU RoHS指令の対応について、一部のお客様からの要求がある半田めっき製品以外は、既にRoHSを遵守しています。2019年にRoHS規制対象となった特定フタル酸4物質を使用した製品は規制開始以前よりありません。

 

・EU REACH対応
2008 年 11 月より REACH SVHCが公開されて以来、年1~2回更新されるREACH SVHCを確認するとともに、要求に応じて、製品の化学物質情報をお客様に提供しております。

 

・鉛フリー化
2000年から鉛フリー対応の活動を開始し、2003年には既存製品は代替品での鉛フリーへの準備が完了し、順次切り替えを行っています(一部のお客様からの要求がある製品を除く)。2006年以降に開発した新製品は全て鉛フリー化しています。2022年度にお客様へ納品した数量のうち99.9%が鉛フリー化した製品となっています。

 

含有化学物質分析装置と用途

蛍光X線分析装置(EDX)は、2006年から導入を開始し、全工場で所有し、受入検査や出荷検査に使用しています。その他分析装置は、イリソ電子工業グループで所有しています。
これら分析装置により、当社工場の受入検査から工場内に有害物質が入らないようにRoHS10物質の非含有確認を実施し、お客様にご安心してご使用いただけるような品質体制の構築と、不具合が発生した際の迅速な一次解析を可能にしています。

 

  エネルギー分散型
蛍光X線分析装置(EDX)
誘導結合プラズマ(ICP)
発光分光分析装置
フーリエ変換
赤外分光光度計
(FT-IR)
加熱脱離質量分析計
(フタル酸エステル類検査装置)
分析装置
用途 RoHS指令禁止物質の5元素
(カドミウム、鉛、水銀、クロム、臭素)の測定が可能。
ただし、6価クロム、特定臭素の測定はできない
RoHS指令禁止物質の3元素
(カドミウム、鉛、水銀)の詳細分析が可能
フタル酸エステル類含有有無の確認が可能 RoHS指令で禁止物質の特定フタル酸エステル類4種及び、
臭素系難燃剤(DBDE)の測定が可能
 

生産時の化学物質管理

生産時に、NOx(窒素化合物)とSOx(硫黄化合物)の使用及び排出はありません。

PRTR法対象物質につきましては、PRTR法に基づいて、対象物質の特定と集計を確実に行って、取扱量、排出量、移動量等を把握することで、適切な管理に努めています。PRTR法に該当する対象化学物質のうち、茨城工場のめっきに使用されるニッケル及びニッケル化合物の2種類が届出対象物質となります。

VOC(揮発性有機化合物)につきましては、一部の製品において端子のはんだ付け性を良くするため使用しているフラックスの中にVOCのイソプロピルアルコールが含有されています。該当製品は、2022年度にお客様へ納品した数量の約0.1%とわずかでありますが、今後使用方法の見直しを検討してまいります。

 

(PRTR法届出対象物質移動量推移)

  単位 2022.3期
FY2021
2023.3期
FY2022
ニッケル kg 54 57
ニッケル化合物 kg 2.9 3

(VOC大気排出量推移)

  単位 2022.3期
FY2021
2023.3期
FY2022
VOC kg 337 229